====== Linux:vsftpd:ディレクティブ ======
===== 設定ファイル(/etc/rc.d/init.d/vsftpd.conf) =====
==== anonymous ====
=== 説明 ===
* anonymous 接続の可否(デフォルト:Yes)
* 'YES'でanonimouse と ftp ユーザーでのログインを許可する。
=== 設定例 ===
* 通常は匿名での接続は拒否するので 'NO'
anonymouse_enable=NO
==== anon_upload_enable ====
=== 説明 ===
* anonymous ユーザーでのアップロード可否(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
* anonymous ユーザーを利用しないのであれば'NO'
anon_upload_enable=NO
==== anon_mkdir_write_enable ====
=== 説明 ===
* anonymous ユーザーでのディレクトリの新規作成可否(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
* anonymous ユーザーを利用しないのであれば'NO'
anon_mkdir_write_enable=NO
==== async_abor_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES'にした場合、特殊なFTPコマンド"非同期 ABDR"を許可する。(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
==== ascii_upload_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES'にした場合、アップロード時のASCII モードでの転送を許可する(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
==== ascii_download_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES' にした場合、ダウンロード時のASCIIモードでのデータ転送を許可する(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
==== local_enable ====
=== 説明 ===
* ローカルアカウントでの接続可否(デフォルト:No)
* 'YES'に設定した場合、/etc/passwdに登録されている普通のユーザーアカウントがログイン可能となる。
=== 設定例 ===
* 通常は一般ユーザーにも許可するので、'YES'
local_enable=YES
==== write_enable ====
=== 説明 ===
* ファイルシステムの変更を行うFTPコマンドの可否(デフォルト:No)
* 対象となるコマンドは、STOR,DELE,RNFR,RNTO,MKD,RMD,APPE,SITE。
^ コマンド ^ 説明 ^
| STOR | 指定したファイル名でサーバへ送信するデータでファイルを作成する |
| DELE | 指定したファイルを削除する |
| RNFR | 指定したファイル名を変更する |
| RNTO | RNFRの後に実行される。RNFRコマンドで指定したファイルを指定したファイル名に変更する |
| MKD | 指定したディレクトリを作成する |
| RMD | 指定したディレクトリを削除する |
| APPE | サーバへ送信するデータを指定したファイルへ追加する |
| SITE | 任意のOSコマンドを実行する |
=== 設定例 ===
* ファイルをアップロードするのであれば、'YES'
write_enable=YES
==== local_umask ====
=== 説明 ===
* ローカルユーザーのアップロード時の umask 値の指定。デフォルトは、077
=== 設定例 ===
* パーミッションを644で指定する場合、022で設定
local_umask=022
==== dirmessage_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES'にした場合、FTPサーバ上のユーザーが新たなディレクトリに初めて入った時、メッセージを見せることができる。(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
* 通常、'NO'でよさそう
dirmessage_enable=NO
==== xferlog_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES'にした場合、ログファイルにはアップロードとダウンロードの詳細が記録される(デフォルト:NO)
* ログファイルのデフォルトは、/var/log/vsftpd.log であり、vsftpd_log_file で変更可能
=== 設定例 ===
* ログを出力しない場合は、'NO'
xferlog_enable=NO
==== connect_from_port_20 ====
=== 説明 ===
=== 設定例 ===
==== chown_uploads ====
=== 説明 ===
* 'YES'を指定した場合、anonymous でアップロードしたファイルの所有者を chown_username で指定したユーザーにする(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
* anonymousユーザーを利用しなければ'NO'
chown_uploads=NO
==== chown_username ====
=== 説明 ===
* anonymous でアップロードしたファイルの所有者となるユーザー名を指定する。(デフォルト:root)
* chown_uploads を有効にした場合のみ意味を持つ。
=== 設定例 ===
* chown_uploads=NO であれば設定不要
#chown_username=root
==== xferlog_file ====
=== 説明 ===
* vsftpdスタイルの転送ログを記録する(デフォルト:/var/log/vsftpd.log)
* xferlog_enable が設定されていて xferlog_std_format が指定されていない時のみ当ログは記録される。
=== 設定例 ===
==== xferlog_std_format ====
=== 説明 ===
* 有効にした場合、wu-ftpd で使われているような標準的な xfrelog フォーマットで転送ログファイルを作成する(デフォルト:NO)
* この形式のログファイルはデフォルトで /var/log/xferlog であり、xreflog_file の設定で変更可能
=== 設定例 ===
==== idle_session_timeout ====
=== 説明 ===
* タイムアウトまでの時間(デフォルト:300)
=== 設定例 ===
==== data_connection_timeout ====
=== 説明 ===
* データ転送に進捗が場合に、タイムアウトと見なすまでの秒数。(デフォルト:300)
=== 設定例 ===
==== nopriv_user ====
=== 説明 ===
* 特権IDを必要としなくなった場合に vsftpd が使用するユーザーのユーザー名(nobody)
=== 設定例 ===
==== ftpd_banner ====
=== 説明 ===
* 接続が最初に来た時に vsftpd が表示する挨拶メッセージを指定する。(デフォルト:なし デフォルトのバナーが表示される。)
=== 設定例 ===
==== deny_email_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES'を指定した場合、anonymous ユーザーのパスワード(e-mailアドレス)のうち、ログインを拒否したいもののリストを設定できる(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
==== banned_email_file ====
=== 説明 ===
* anonymousユーザのパスワード(e-mailアドレス)のうち、許可しないもののリストのファイル名を指定する(デフォルト:/etc/vsftpd.banned_emails)
* deny_email_enable が有効な場合のみ、このファイルは参照される。
=== 設定例 ===
==== chroot_local_user ====
=== 説明 ===
* 'YES' にした場合、ローカルユーザーは(デフォルト)でログイン後にホームディレクトリへとchroot()される(デフォルト:NO)。
==== chroot_list_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES' にした場合、ログイン後にホームディレクトリへと chroot()されるローカルユーザーのリストを指定できる(デフォルト:NO)
* デフォルトでは /etc/vsftpd.chroot.list ファイル。 chroot_list_fileで設定変更可能
=== 設定例 ===
==== chroot_list_file ====
=== 説明 ===
* ホームディレクトリ内の chroot() jail に入れられるローカルユーザーのりストを示すファイル名を指定する(デフォルト:/etc/vsftpd.chroot.chroot_list)
* chroot_list_enableが有効な場合のみ意味を持つ
=== 設定例 ===
==== ls_recurse_enable ====
=== 説明 ===
* 'YES'にした場合、"ls -R"の使用を許可するようになる。(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
==== listen ====
=== 説明 ===
* 'YES'にした場合、スタンドアロンモードで起動する。(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
==== listen_ipv6====
=== 説明 ===
* IPV4ソケットの代わりにIPV6ソケットを待ち受ける点を除けばlistenオプションと同じ(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===
==== pam_service_name ====
=== 説明 ===
* vsftpdが使用する PAM サービス名を指定する。(デフォルト:ftp)
=== 設定例 ===
* 認証に /etc/pam.d/vsftpd を使用するのであればそれを指定
pam_service_name=vsftpd
==== use_localtime ====
=== 説明 ===
* 有効にした場合(デフォルト:NO)、ディレクトリリストの表示にローカルのタイムゾーンを使用する。デフォルトはGMTでの表示。
==== userlist_enable ====
=== 説明 ===
* 有効にした場合(デフォルト:NO)、userlist_fileで指定したファイルをユーザー名のリストとして読み込む。(userlist_fileのデフォルトは /etc/vsftpd.user_list)
* このファイルに名前のあるユーザーでログインしようとすると、パスワードを尋ねられる前に拒否される。
=== 設定例 ===
* 特に拒否する必要がなければ'NO'
userlist_enable=NO
==== tcp_wrappers ====
=== 説明 ===
* 有効にした場合、vsftpdをtcp_wrappersをサポートしてコンパイルしていれば、外から来る接続は、tcp_wrappers のアクセス制御が適用される(デフォルト:NO)
=== 設定例 ===